Power BIは、Microsoftが提供するBIツールです。 BIは、Business Intelligenceの頭文字であり、日常業務から取得したデータを収集、保存、処理、および分析するためのプロセスと方法の総称です。 BIを使用すると、ビジネスの現在の状態をすばやく把握でき、より適切な意思決定を行うことができます。

Power BIとは?

Power BIの機能を一言で要約すると、「企業内に蓄積される膨大なデータから必要な情報を抽出し、それらを数字の羅列ではなくグラフなどの見やすい形に変換してダッシュボード上に表示する」となります。
このような機能を備えたソフトウェアを自分で開発する場合は、データの取得、処理、分析、分析結果の表示などの一連のプロセスをプログラムします。そのためには、ITエンジニアだけでなく、データサイエンティストなど、データを活用する人材が必要です。ただし、Power BIを使用すると、これらのデータプロセスをプログラミングなしで実現できるだけでなく、AIを一般の業務ユーザーが使用することもできます。

Power BIの4つのメリット

1.最新のMicrosoft AIを使用することで、特別なスキルがなくてもデータを準備し、機械学習モデルを構築することができます。

最新のMicrosoftAIを活用して、専門知識がなくてもデータを準備し、機械学習モデルを構築し、構造化データと非構造化データ(テキスト、画像など)から迅速に洞察を得ることができます。また、Azure Data Lakeを使用して、インサイトの取得に要する時間も短縮できるのでビッグデータ活用も迅速化できます。​

2.オンプレミス/クラウドに関係なく、任意のデータにリンクできるため、データ検索の手間が省けます。

Microsoft製品であるExcelやWordなどのOffice365サービスのデータはもちろんのこと、
SaaS、クラウド/オンプレミスのデータウェアハウスなど、さまざまなデータを使用できます。すべてのデータをリンク、処理、およびグラフィック表示することにより、会社全体に散在するデータを簡単に一緒に管理できます。これにより、データの検索と集計作業にかかる時間を大幅に短縮できます。

3.AzureADおよびMicrosoftCloudAppSecurityポータルと連携

高レベルのセキュリティを実現し、さらにセキュリティリスクを検出・防止できます。
二重暗号化によるエンドツーエンドのデータ保護を理解し、共有します。 Power BIにサインインするユーザーは、Azure Active Directory(AAD)を使用して認証され、認証が必要なリソースにアクセスしようとするたびにPowerBIクレデンシャルが使用されます。 PowerBIとMicrosoft Cloud App Security ポータルの監視機能を使用して、リスクの高い動作パターンを特定および分析することで、セキュリティリスクを防ぐこともできます。

4.Windows、iOS、Androidに対応

情報はどこからでも様々なデバイスで共有できます
Windows、iOS、およびAndroid用のネイティブモバイルBIアプリを使用すると、Power BIダッシュボードとレポートを任意のデバイスで安全に、リアルタイムでアクセスおよび表示できます。データは簡単に共有できるため、複数の人が同じデータを編集してレポートできます。

Power BIの活用例(サンプルレポート)

マーケティング結果の視覚化

自社サイトのアクセスのデータ、プロモーションのデータ、購買のデータ、会員データなど、複数のソースからのデータを組み合わせることで、KPIの結果を複数の視点から監視できます。 Power BI上では、各指標の絞り込み、ローデータまでドリルダウンして表示できるため、施策を分析して次のステップを検討するために活かすことができます。

Tips
KPI(Key Performance Indicator)とは「重要業績評価指標」です。目標を達成するプロセスでの達成度合いを計測したり監視したりするために置く定量的な指標を意味します。

各店舗の販売/管理データをリアルタイムで把握する

本社および各支店の営業部門の業務システムからPowerBIにデータを取り込み、集計を自動化することで、リアルタイムの販売情報を表示できます。オフィスだけでなく出張先でもスマホで閲覧できるので、いつでもリアルタイムの管理データを確認できます。

工場(IoT)および社内システムの異常検出

工場のデバイスと内部システムからのデータをPowerBIに接続することで、データを監視できます。問題が発生した場合は、状況を一目で把握して問題を特定することで、迅速に対応できます。機械学習などを利用することで、問題が発生したときの将来の予測を視覚化することもできます。

まとめ

今回は、データ分析に便利な「Power BI」を紹介しました。 Microsoft 365には、これらの便利なアプリの多くが含まれています。 Microsoft 365をまだ導入されてない場合は、この機会にMicrosoft 365への切り替えを検討してみませんか?
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